名称 狭山茶 お茶の平岡園
住所 〒359-0001 埼玉県所沢市下富558
取扱品種 さやまかおり・はるみどり・やぶきた
創業 江戸時代

お茶の平岡園さんのお茶の特徴

代々受け継いだ埼玉県所沢市にある肥沃な大地で狭山茶を育てているお茶の平岡園さん。自園の茶畑からお茶を摘み、製茶、火入れ、販売までを一貫して行うお茶農家です。平岡園さんでは、枝をなるべく切らないように仕立てて、芽数を少なくすることで、さらに1枚のお茶の葉にたくさんの養分が蓄えられるようにしています。そうすることで、コクのある味わい深いお茶が誕生します。平岡園さんが丹精込めて作った狭山茶、ぜひ一度ご賞味ください。

お茶の平岡園さんのこだわり

  1. 01

    平岡園さんは江戸から続く農家になります。

    「武蔵野の落ち葉堆肥農法」が日本農業遺産にも登録されている三富新田(埼玉県入間郡三芳町上富~所沢市中富・下富)で、江戸時代から続く農家です。代々受け継いだ肥沃な大地でお茶を育てています。

  2. 02

    環境にやさしい農業の実現を目指した「特別栽培」

    環境にやさしい農業の実現のため、農薬使用回数、化学肥料窒素使用量の双方を、地域で行われている慣行的な栽培と比較して50%以上削減しており、埼玉県の「特別栽培農産物」にも認定されています。

  3. 03

    狭山茶産地の特徴を活かしたお茶づくり

    狭山茶産地が茶産地としては比較的寒冷な場所にあるため、お茶の葉は肉厚で蓄積される栄養素が多くなります。その特徴を活かすため、芽数を少なくすることで1枚のお茶の葉にたくさんの養分が蓄えられるようにしています

取材×レポート

  • 製茶のこだわり

    紅茶を作るときは、摘み取り後じっくりと時間をかけて萎れさせる「萎凋」が重要になってきます。「萎凋」とは、簡単に言うと茶葉の水分を蒸発させる作業となります。お茶の平岡園さんでは、強制的な萎凋は行わず、ゆっくりと時間をかけてお茶自体の香りを高めるようにしています。この技術の応用で、煎茶を敢えて萎凋させて香りを引き出した「萎凋煎茶」を作ることもあるみたいです。

  • 持続可能な循環型農法「武蔵野の落ち葉堆肥農法」とは?

    武蔵野の落ち葉堆肥農法とは、木々を植えて平地林を育て、その落ち集めて堆肥として畑に入れ、土壌改良を行なうことで安定的な生産を実現し、その結果として景観や生物多様性を育むシステムとなります。武蔵野台地に位置する川越市、所沢市、ふじみ野市、三芳町は、火山灰土に厚く覆われ作物が育ちにくい土地でしたが、江戸時代から多くの木を植えて平地林として育て、木々の落ち葉を掃き集めて堆肥にして畑に入れ、土壌を改良してきました。そして令和5年7月、国連食糧農業機関(FAO)により、「武蔵野の落ち葉堆肥農法」が世界農業遺産に認定されました。

  • より味わい深いお茶にするには?

    狭山茶は葉肉が厚く、深い旨味とコクを持つのが特徴です。その狭山茶の枝をなるべく切らないように仕立てることで芽数を減らして、ひとつひとつの芽を大きくする「芽重型(がじゅうがた)栽培」で育てています。芽重型栽培では、1枚のお茶の葉にたくさんの養分を蓄えることができるため、よりコクのあるお茶になります。また、旨みや甘みを高めるために、一定の期間日光を遮り、アミノ酸含有量を高める工夫をお茶の品種によって取り入れています。こうした工夫から狭山茶の味わい深いお茶が作られています。