名称 健一自然農園
住所 〒639-1123 奈良県大和郡山市筒井町696-1
創業 2001年

健一自然農園のお茶の特徴

健一自然農園は、奈良盆地の東側にある山の上、「大和高原」にあります。2001 年に代表の伊川健一さんが何年も放棄された農地を借り、ほぼ一人で整地したところからスタートしました。都祁(つげ)・山添(やまぞえ)・ 田原(たわら)・室生(むろう)いう地域の方々から茶園を受け継ぎ、現在約11haほどの土地に約30 の茶畑を経営しています。栽培は、農薬・肥料不使用、土地の力を借りて自然のめぐりに沿いながら茶葉を育てていきます。しかし草はできる限り美しく刈り取り、地域との調和を大事にしています。

健一自然農園のこだわり

  1. 01

    お茶の樹をまるごと

    健一自然農園で作られる三年晩茶には、茶葉だけでなく茶樹の枝も茎も使用されています。お茶の樹は人を楽しませ、健やかにさせる自然の贈り物であり、これを無駄にせず、これからの社会で広く分かち合える未来を目指しています。

  2. 02

    自然栽培の意義

    健一自然農園さんはこれまで自然栽培を行っています。そんな茶畑には虫や鳥が遊びに来て、様々な草花ものびのびしています。自然豊かな環境で育てられた茶葉は、自然環境の回復と保全、そして人々の心身の健康に繋がっていきます。

  3. 03

    地域住民とのつながり

    健一自然農園さんでは地域住民のお年寄りの方も働いていらっしゃいます。社会福祉法人とも連携し、高齢者や障がい者といった方々が活躍していただける現場作っています。人が自然と元気になるのはいろんな人が関わる現場からあります。

取材×レポート

  • 土地の利を活かして茶の個性を引き出す

    健一自然農園さんは現在、約30箇所の茶畑を管理しています。自然栽培を始めて15 年以上経過する“福の畑”では力強く透明なお茶を。世界で最高金賞に輝いた“春日”では香りに魅了される和紅茶を。最高の立地にある“国見山”ではお抹茶を。篤農家さんから託された“百年の茶山”では番茶を中心に生産しています。茶のポテンシャルは環境や土壌によって異なり、化学肥料や特定の有機肥料を使用することはせっかくの個性を均一化してしまいます。自然栽培によるお茶作りはその個性を引き出す真骨頂であり、健一自然農園さんのこだわりです。

  • 四季を通じたお茶づくり

    現代では一番茶や二番茶の方が価値が高く、茶農家にとって冬は閑散期です。しかし健一自然農園では、四季を通じて一年中お茶を作っています。一番茶(春の新芽を収穫)と二番茶(夏の新芽を収穫)の間の時期に収穫される春・秋の番茶も、味や香りが異なり、体に与える効果も異なります。四季に伴う感受性を持つ日本人ならではの恵みを受け取り、美しい飲み方まで大切にします。春夏秋冬、一年中のお茶作りを創造する、それが健一自然農園さんです。

  • お茶を通じて「人も自然として在れる未来」を実現するために

    茶園にいると様々な生き物たちと出会う中で、虫や鳥や他の生き物同様、人も自然の一部であることに日々気付かされるという健一自然農園さん。自然界は水や空気、エネルギー、生命の循環を効率的に行い、非常に経済的な働きをします。逆に言えば、自然の法則に合わないものは、徐々に淘汰されていく仕組みになっているといえます。そんな現代で健一自然農園さんは、自然を深く洞察した先にある本当の経済を、お茶というものを通して世代を超えて探求し、ご縁をいただいた方々とそんな未来を広めていく横展開をしていきたいと思っている、そんな農園さんです。