名称 狭山茶農家ささら屋
住所 〒358-0014 埼玉県入間市宮寺 1643
取扱品種 かえで・さやまかおり・やぶきた等、その他の取扱品種も多数
創業 江戸時代後期(1700 年代後半)

ささら屋さんのお茶の特徴

ささら屋さんが畑を構える入間市宮寺は「狭山茶(さやまちゃ)」のはじまりの地となっています。
狭山茶は「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でトドメさす~♪」とも謡われる、日本三大銘茶の一つです。
ささら屋さんの屋号の由来は埼玉西部の方言で「ささらほうさら(しっちゃかめっちゃか)」からきています。
古くから受け継がれてきたお茶づくりの伝統と経験、そして現代の担い手となる力強い想いと先端のテクノロジー。
この伝統と革新がプラスの意味で混ざりあい「故きを温ねて新しきを知る」新しい価値を生み出す、そんな想いを込めた屋号となっています。
世代を超えて受け継がれるささら屋さんの紅茶、ぜひご賞味ください。

ささら屋さんのこだわり

  1. 01

    狭山原産品種の「さやまかおり」を使用した紅茶「かえで」

    狭山原産品種の「さやまかおり」は緑茶にすると味が強く出すぎてしまうこともある個性的な香りが、紅茶にすると良い方向に変化し、非常に飲み口が柔らかく甘みを含む香りもしっかりとしたものとなっています。

  2. 02

    毎年土壌診断を行い、その結果に基づいて土壌改良肥の内容を変えていく取り組みを行なっています。

    硫安等の化成肥料も使用はするもののなるべく有機ベースのものを使用しています。農薬については海外輸出も視野に入れた薬品選択を行うとともに、不要な散布は避けるよう状況に応じた散布のみを行なっています。

  3. 03

    手作業で行う雑草の除去作業

    雑草に土壌養分を取られたり、茶の木に当たる日光を遮られたり、病害虫を運んで来られるのを防ぐため雑草の除去作業を行います。除草剤を使用せず雑草・蔓草の除去作業を行うためすべて手作業で取り除いています。

取材×レポート

  • 狭山茶再興を記念する重闢茶場碑

    ささら屋さんから歩いて 10 分ほどの距離にある「重闢茶場碑」は狭山茶の誕生と発展の歴史を象徴する記念碑となっていて、天保 3 年(1832)に建碑されました。碑文には河越茶以降、数百年間廃れていた茶づくりを、ここ狭山丘陵の麓で復興したことを記しています。名前にもあるように「重ねて闢く」とは一度閉じられた茶づくりの扉を再び再開することを意味しており、現在の地域ブランドの「狭山茶」の名称もこの地に由来しているとのことです。ぜひ、ささら屋さんを訪問して茶摘み体験などに参加された際には、この記念碑にも立ち寄って“狭山”の歴史を感じてみてください。

  • 毎年恒例!お茶摘み体験会

    ささら屋さんではお茶の生産だけでなく、販売や地域活性にも力をいれています。その一つに、毎年春と秋に 1 度ずつ開催されるお茶摘み体験会があります。小さなお子様から大人まで幅広い年齢層のお客様が毎年 100 名以上参加されているそうです。体験会では、お茶の新芽の摘み取りや野菜の収穫もすることができ、収穫後はお土産に持って帰ることができます。アクセスも都心から急行電車で 40 分と抜群の場所にあり、見晴らしの良い茶畑の風景に癒されながら狭山のお茶の歴史やヒミツを知ることのできる非日常的な体験となっています。

  • 一茶半とはどんな茶葉?!

    ささら屋さんが紅茶を作る際に使用する茶葉は、一番茶と二番茶の間の「一茶半」と呼ばれるものになります。一番茶の茶葉は緑茶を作るために撒く肥料の影響で刺激を含み渋みの原因となります。一茶半は、一番茶の遅れ芽で、相対的にアミノ酸含有量が下がるためこの渋みが抑えられて飲み口の柔らかい紅茶になります。また、一茶半は緑茶加工をせずに二番茶前の整枝(茶樹の表面の余計な枝や葉を取り除き、断面をきれいに揃える作業のこと)で刈り落としてしまいますが、その「落としてしまう茶葉」も活用できる意味で、無駄のないお茶製造につなげられる点もメリットとなっているそうです。